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 大河ドラマがより楽しめる。日本経済を躍進させた渋沢栄一ゆかりの地を巡礼
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2021年2月からNHKで放送される大河ドラマ「青天を衝け」。作中で主人公として描かれる渋沢栄一は「資本主義の父」と称され、日本を代表する実業家として知られています。

なぜ、渋沢栄一が「資本主義の父」と呼ばれるようになったのか。それは彼の来歴にあります。
渋沢栄一は、経済・金融政策に関わった後「第一国立銀行」や「東京証券取引所」「帝国ホテル」など500を超える民間企業の創立に携わりました。特に、中心となって設立に関わった「第一国立銀行」は、日本で初めてつくられた株式会社であり、その仕組みはのちの資本主義経済に大きな発展をもたらしています。

そんな日本経済の礎を築いた渋沢栄一。実は千代田区は、渋沢栄一が住居を構えていたこともあり、深く関わりのある場所が多く点在しています。今回は、氏ゆかりの地を巡りながら、その生涯に思いを馳せる旅へと出かけました。

西暦 和暦 年齢 千代田区とゆかりのある主なできごと
1840年 天保11年 0  2月13日、現在の埼玉県深谷市血洗島に生まれる
1864年 元治1年 24  一橋慶喜に仕える
1866年 慶応2年 26  徳川慶喜、征夷大将軍となり、栄一は幕臣となる
1871年 明治4年 31  神田小川町裏神保小路(現在の千代田区神田神保町一丁目)に移り住む(~1873年7月まで)
1873年 明治6年 33  第一国立銀行開業・総監役に就任する(翌年8月頭取就任)
1878年 明治11年 38  東京商法会議所(現在の東京商工会議所)創立・会頭
1887年 明治20年 47  帝国ホテル創立・発起人総代(1890年開業、1893年取締役会長就任)
1888年 明治21年 48  東京女学館開校・会計監督(後に館長)
1907年 明治40年 67  帝国劇場会社創立・創立委員長(後に取締役会長)
1931年 昭和6年 91  11月11日、永眠

※公益財団法人渋沢栄一記念財団のウェブサイト(https://www.shibusawa.or.jp)の情報をもとに千代田区観光協会で作成。

一橋徳川家屋敷跡渋沢栄一が仕えていた一橋徳川家。起源となった一橋徳川家屋敷跡

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まず始めに訪れたのは東京メトロ竹橋駅から徒歩3分の「一橋徳川家屋敷跡」。一橋徳川家家臣の平岡円四郎の推薦により、一橋慶喜(徳川慶喜)に仕えていた渋沢栄一。一橋徳川家の広大な敷地は、この一角のほか大手町合同庁舎付近まで及びます。

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  • この一橋徳川家は、1741年に徳川8代将軍吉宗の第四子宗尹(むねただ)が、江戸城一橋門内に屋敷を与えられたことが起源とされています。将軍の跡継ぎを輩出することを目的とした、御三卿の一つであった一橋徳川家は御三卿の中でも幕政に深く関わりを持ちました。


     ※2/10現在、周辺の工事を行っているため、近くで見ることができない場合があります。

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 一橋徳川家屋敷跡

一橋徳川家屋敷跡 詳しくはこちら

住所 千代田区大手町1-4

常盤橋公園常盤橋公園に建立。荘厳な表情を携えた渋沢栄一像

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次に訪れたのは、東京メトロ三越前駅から徒歩3分の「常盤橋公園」。日本橋川沿いに面した「常盤橋公園」の園内には、威風堂々とした佇まいの「渋沢栄一像」が建立されています。

  • この「渋沢栄一像」は、1933年に「東洋のロダン」とも呼ばれた朝倉文夫により製作されました。銅像は第二次世界大戦時に金属提供のため一時撤去されましたが、再び朝倉文夫の製作により1955年11月に再建されることに。その後、東京都への寄贈を経て千代田区に移管され、現在はこの「常盤橋公園」で「渋沢栄一像」を仰ぐことができます。
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 常盤橋公園

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住所 千代田区大手町2-7-2

丸の内センタービルディングみずほ銀行の前身となる第一国立銀行も渋沢栄一が関わっていた

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続いてやって来たのは、東京メトロ大手町駅から徒歩3分の「丸の内センタービルディング」。この「丸の内センタービルディング」は、みずほ銀行の前身「第一国立銀行」跡としても知られています。

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  • 1873年に渋沢栄一によって創設された日本最古の銀行「第一国立銀行」。渋沢栄一はこの「第一国立銀行」の初代頭取を務めています。ここ「第一国立銀行」は1943年、戦時の国策により三井銀行と合併し帝国銀行となりましたが、戦後1948年に再度分割し第一銀行として再建。その後1971年に日本勧業銀行と合併したのち、現在のみずほ銀行として存続されています。

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 丸の内センタービルディング

丸の内センタービルディング 詳しくはこちら

住所 千代田区丸の内1-6-1

東京商工会議所実業家が集う経済の発信地、東京商法会議所はのちの東京商工会議所に

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ここは東京メトロ二重橋前〈丸の内〉駅、日比谷駅から直結の「東京商工会議所」。渋沢栄一は1878年に、のちの「東京商工会議所」となる「東京商法会議所」を創立しました。

  • 各地の実業家の意見を取りまとめる目的として設立された「東京商工会議所」。館内1階には、初代会頭を務めた渋沢栄一の43歳の写真をモチーフに制作した、渋沢栄一像が展示されています。
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 東京商工会議所

東京商工会議所 詳しくはこちら

住所 千代田区丸の内3-2-2 丸の内二重橋ビル
TEL 03-3283-7500

東商渋沢ミュージアム資本主義の父と呼ばれた渋沢栄一の人生が分かる。東商渋沢ミュージアム

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2019年11月、「東京商工会議所」の6階に開設されたのが「東商渋沢ミュージアム」。ミュージアムには渋沢栄一の直筆書物や銅像などが多数展示されており、無料で入館することができます。

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  • ミュージアムでは、渋沢栄一の生い立ちから、どのように日本経済に貢献したのか、また「東京商工会議所」を設立した詳しい背景など、渋沢栄一への知見が深まる資料が閲覧可能。箸や湯呑み、ノートなどの東商オリジナルのグッズも販売されています。

 

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 東商渋沢ミュージアム

東商渋沢ミュージアム 詳しくはこちら

住所 千代田区丸の内3-2-2 丸の内二重橋ビル 6階
TEL 03-3283-7857
営業時間 平日 9:30〜16:30

帝国劇場文化を発展させるため、日常に芸術を浸透させた帝国劇場

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次に訪れたのは東京メトロ日比谷駅、有楽町駅直結の「帝国劇場」。この「帝国劇場」の発起人の一人だった渋沢栄一は、1911年に建築が完成した際にも、取締役会長を務めていました。

  • パリ万博に派遣された際、市民が美術や芸術を楽しんでいることに関心を示した渋沢栄一。日本でも、庶民が気軽に芸術を楽しめるべきだと思案します。そんな背景から、文化を発展させるために設立された「帝国劇場」は、2021年で開業110周年を迎えました。
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 帝国劇場

帝国劇場 詳しくはこちら

住所 千代田区丸の内三丁目一番一号
TEL 03-3213-7221
営業時間 11:00~17:00 (土日も営業、年末年始は異なります。) (詳細は帝国劇場のホームページをご確認下さい。)

帝国ホテル 東京いち早く日本にホテルの文化を取り入れ、1890年に帝国ホテルを開業

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ここは、東京メトロ日比谷駅、都営地下鉄内幸町駅から徒歩3分の「帝国ホテル 東京」。
この「帝国ホテル」は、海外からの要人を迎え入れる迎賓館の役割を担うため、渋沢栄一を含む政財界人の働きかけによって誕生しました。

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  • 発起人の一人である渋沢栄一は「ホテルは一国の経済にも関係する重要な事柄。外来の御客を接伴して満足を与ふるやうにしなければならぬ」と、ホテルが外交や経済にもたらす影響力は多大であるという旨の言葉を残しています。

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 帝国ホテル 東京

帝国ホテル 東京 詳しくはこちら

住所 千代田区内幸町1-1-1
TEL 03-3504-1111

東京女学館発祥の地東京女学館を設立。経済だけでなく日本の教育にも貢献していた渋沢栄一

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最後に訪れたのは、東京メトロ永田町駅、赤坂見附駅から徒歩3分の「東京女学館発祥の地」。現在は「衆議院参議院議長公邸」となっている石垣には「東京女学館発祥の地」のレリーフが埋め込まれています。

  • この土地は1887年に皇室から貸与され、その翌年に渋沢栄一は伊藤博文、岩崎弥之助、外山正一、コンドル、アレクサンダー・ショーなどと共に「東京女学館」を創設しました。

    その後、「東京女学館」は、「虎ノ門女学館」として麹町三年町に建物を移しますが、1923年関東大震災のため焼失。その後、渋谷御料地に女子の一貫教育の場として再構築されています。
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渋沢栄一の生涯に深い関わりを持つ8つのゆかりの地。実際に現地に出向き、その時代に渋沢栄一が味わった苦労を想像しながら、成し遂げた快挙を思うと「資本主義の父」と呼ばれる所以に納得できるような気がします。大河ドラマ「青天を衝け」を視聴するなら、ゆかりの地を辿ることで、より感情移入してストーリーを楽しむことができるのではないでしょうか。

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 東京女学館発祥の地

東京女学館発祥の地 詳しくはこちら

住所 千代田区永田町二丁目18 衆議院参議院議長公邸外側石垣

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