富士見多聞

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本丸の西側にある茶畑を上がると、鬱蒼とした林の中に「御休憩所前多門」と刻まれた石標があります。御休憩所とは、本丸中奥にある将軍の私的な居間のことで、中奥は将軍が政務を執ったり、日常生活をする場です。
多聞とは、防御と装飾とを兼ねた長屋作りの武器庫で、本丸には15棟の多聞が有りましたが、現在残っているのは、この富士見多聞だけです。中には鉄砲や弓矢が納められていました。
蓮池濠から富士見多門までの石垣は、高さが約20メートルにもなる長大な石垣で、東・南・西の三面いずれも激しく屈折しています。石垣下と石垣塁壁に取り着いた敵を攻撃する際、死角をなくすための工夫だといわれています。

富士見多聞の内部が現在一般に公開されています。

INFORMATION基本情報

  • 所在地皇居東御苑内
  • アクセス東京メトロ竹橋駅・大手町駅

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