日本を代表する古書店街であり、カレーの名店がひしめく神保町。一説によると、読書をしながら片手で食べるのに適しているという理由からカレー店が栄えだしたと言われています。神保町を訪れたら、カレーで腹ごしらえをして古書店巡りをする、なんていう過ごし方をする人も多いのではないでしょうか。実は、神保町には古書とカレーの両方を同時に楽しめるスポットもあるんです。今回は、こだわりのカレーを味わいながら、読書に没頭できる神保町ならではのスポットを紹介します。
「古書店アットワンダー」の2階で営業するのは、「ブックカフェ二十世紀」。ここは、広々とした店内でゆったりと古書が読めるブックカフェです。SFやミステリー、映画、サブカルチャーにまつわる書籍など、扱うジャンルは様々。
フードメニューは「キーマカレー」と「ビーフカレー」の2種類を展開。
「深煎りコーヒー」などのドリンクメニューの他、モンブラン、ガトーショコラなどケーキメニューも。また、身体に優しい素材にこだわった「米粉カフェ てぃだ」の「米粉の蒸しパン」を味わうこともできます。
カフェ営業後の店内では、寄席やスタンダップコメディ、歴史にまつわるイベントや読書会などを定期開催。また、イベントスペースとして利用することも可能。同じ趣味の仲間と親交を深めるきっかけとなるかもしれません。
ブックカフェ二十世紀 詳しくはこちら
住所 | 東京都千代田区神田神保町2-5-4 2F |
TEL | 03-5213-4853 |
営業時間 | 平日・土曜11:00〜19:00 日曜・祝日11:00〜18:00 |
「神保町ブックセンター」は、岩波書店の本が揃う書店、くつろげる喫茶店、さまざまなイベントが展開されるコワーキングスペースからなる複合施設です。
1階の本に囲まれた喫茶スペースで味わえるのは「ホロホロ和牛カレー」。その名の通り、口の中でホロホロと解ける柔らかな牛肉は旨味たっぷり。ルーはどこか懐かしさを感じる優しい味わいです。ライスは、お米マイスター五つ星の資格を持つ小池精米店がセレクトした「里山のつぶ」を使用。ランチはスープとサラダ、フリードリンク付きなのも嬉しいポイントです。
「神保町ブックセンター」ならではの「文庫サワー」もおすすめ。
5色展開のサワーの中には、ザクロ(赤)、メロン(緑)、レモン(黄色)、ライチ(青)、カルピス(白)のゼリーが浮かびます。ゼリーのカラーは岩波文庫の帯の色にちなんで展開しているのだそう。
神保町ブックセンター 詳しくはこちら
住所 | 東京都千代田区神田神保町2-3-1 |
TEL | 03-6268-9064 |
営業時間 | 平日:9:00〜19:00 土日祝:10:00〜19:00 |
「BOOK HOTEL 神保町」は、“わたしの本を見つける”をコンセプトに掲げたホテル。
ホテルは各階に約3部屋が設けられ、全32の客室を用意。館内にはフロントや各フロア、客室など至るところにさまざまなジャンルの本が並びます。
フロアには、“今日は泣きたい気分”や、“徹夜でミステリー!”などのテーマに合わせたスタッフ選りすぐりの選書が並びます。館内の本は自由に部屋に持ち込むことが可能で、本との出会いを楽しみながらホテル滞在を楽しめます。
また、宿泊客に人気なのが「BOOKマッチングサービス」。宿泊する2日前の22時までにアンケートに答えると、その回答をもとにスタッフがあなたのための本を選び、チェックイン時にフロントでBOOK HOTEL 神保町オリジナルのバッグに入れて渡してくれます。
近隣にはカレーの名店も多く営業しているので、カレーをテイクアウトして部屋にこもって読書する、という過ごし方もおすすめ。
BOOK HOTEL 神保町 詳しくはこちら
住所 | 東京都千代田区神田神保町2-5-13 |
TEL | 03-6380-8228 |
営業時間 | 8:00~22:00 ※チェックインは原則23時までとなります |
「BOOK HOTEL神保町」の12階には、2022年9月に「少年ジャンプ+」編集部の協力を得て完成した個室型ホテルの「MANGA ART ROOM, JIMBOCHO(マンガアートルーム神保町)」がオープン。
“漫画の洞窟”をコンセプトにした客室には、それぞれプライベートサウナを完備。五感を整えたうえで作品の世界に没入できる、漫画とサウナ好きには堪らないホテルです。
客室は漫画の画を構成する白と黒をモチーフとした、「真っ白の部屋(= “白の洞窟 / MANGA CAVE WHITE”)」と、「真っ黒の部屋(= “黒の洞窟 / MANGA CAVE BLACK”)」の2部屋を用意。
定期的に人気漫画作品とのコラボレーション企画も行われます。その期間内は、12階フロアや客室で作者による一問一答やネーム、複製原画など、作品にまつわる展示物を楽しむことができます。
また、客室のプライベートサウナは2名まで入室することができ、好みのタイミングでセルフロウリュが可能。さらに、レインシャワーや、ととのいスペースが完備されているのも魅力。サウナとテイクアウトしたカレーで汗を流し、夢中になって漫画を読み耽る、なんて過ごし方もいいかもしれません。
MANGA ART ROOM, JIMBOCHO 詳しくはこちら
住所 | 東京都千代田区神田神保町2-5-13 |
TEL | 03-6380-8228 |
営業時間 | 8:00~22:00 ※チェックインは原則23時までとなります |
古書店だけでなく、数多くの書店が点在する神保町。
「東京堂書店」は、神保町の中でもトップクラスの老舗大型書店。そんな「東京堂書店」に併設して営業しているのが「Paper Back Café(ペーパー バック カフェ)」です。
店内は1階から3階まで全30席が設けられ、無料Wi-Fiと電源も完備。お昼どきにはフードメニューを注文する人も多く見られます。定番メニューの「東京堂カレー」は、シンプルながらもスパイスを感じられる一品。この「東京堂カレー」にボリューミーなカツが乗った、食べ応えのある「東京堂カツカレー」も展開されています。
フードメニューはそれ以外にも「明太子パスタ」や「タコライス」、「たまごサンド」、「ツナサンド」など充実。また、グランドメニューのほか、季節限定メニューも用意。
秋季は「秋野菜の黒酢あんかけ丼」、「ベーコンときのこの豆乳パスタ」「ハニーマスタードのチキンサンド」など、秋の味覚が楽しめます。
東京堂書店 詳しくはこちら
住所 | 東京都千代田区神田神保町1-17 |
TEL | 03-3291-5181 |
営業時間 | 平日 11:00~20:00 土日祝 11:00~19:00 |
「ブックハウスカフェ」は、カフェと併設した児童書専門店。店内には10,000冊以上の児童書が学年や年齢ごとに分けて陳列されており、本を選びやすいのもポイント。
店内のカフェスペースでは、神保町の有名店の欧風カレーを使用した「ビーフとチーズの特製カレー」が味わえます。甘さの中にスパイスのコクが潜む、長時間煮込んだブラウンソースは絶品。辛さ控えめの「お子様カレー」もあるので、親子で食事することも。
店内では購入した絵本をカフェスペースのソファ席に座って、お子さんに読み聞かせするお母さんやお父さんの姿も多く見られます。
「眞踏珈琲店(まふみこーひーてん)」は、丁寧に淹れられたこだわりのコーヒーが堪能できる喫茶店。温もりのあるレンガ造りの店内に一歩足を踏み入れると、目の前に広がるのは壁一面に並んだオーナーの蔵書。
4,000冊にも及ぶ蔵書は小説から漫画、研究書など多岐に渡るジャンルが取り揃えられています。
「眞踏珈琲店」ではたっぷりとチーズがかかった「カレーライス」もおすすめ。野菜や肉がごろごろ入った食べ応えのある一品です。
また、15時間以上かけて抽出した水出しコーヒー「珈琲 水瑠璃(みずるり)」は、大きなダイヤモンド型にカットされた氷を浮かべて提供され、まるでウイスキーのような芳醇な味わいを楽しめます。
眞踏珈琲店 詳しくはこちら
住所 | 東京都千代田区神田小川町3-1-7 |
TEL | 03-6873-9351 |
営業時間 | 月〜土12:00〜23:00 日/祝12:00〜21:00 |
神保町だから出会えた本とこだわりのカレーで、唯一無二の読書体験を
店内や施設内に並ぶ本を読みながら、カレーを味わえるスポットを紹介しました。自分の引き出しにない本がお気に入りの一冊になったときの喜びは何にも耐え難いもの。その場所やそのタイミングでしか出会えなかった本と一緒に味わうカレーは、思い入れのある印象深い味となりそうです。神保町だからこそ体験できる、カレーと読書の思い出をぜひつくってみてください。