皇居・東京駅・日比谷 イベント 十九世紀ミラビリア博物誌―ミスター・ラウドンの蒐集室より

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連続企画「インターメディアテク博物誌シリーズ」の第五回。英国の銀行家ジョージ・ラウドン氏のコレクションから、19世紀科学教材の逸品約50点を選び、日本で初めて公開する貴重な展覧会。

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INFORMATION基本情報

日時 2019/10/19(土)~2020/2/24(月・祝)
11:00~18:00(金・土曜日は20:00まで開館)
休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)、年末年始
その他館が定める日
会場 インターメディアテク2階「GREY CUBE(フォーラム)」
(千代田区丸の内2-7-2 KITTE2・3F)
主催 東京大学総合研究博物館
入館料 無料
アクセス JR「東京駅」徒歩1分
地下鉄「東京駅」直結
問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

 

連続企画「インターメディアテク博物誌シリーズ」の第五回として、『十九世紀ミラビリア博物誌――ミスター・ラウドンの蒐集室より』を開催することになりました。銀行家ジョージ・ラウドン氏は、本業の傍ら欧州各国の文化施設に有形無形の支援を続ける一方、一九七〇年代末から現代美術の蒐集で先見の明を披瀝してきました。
また英国を発信源とする文化芸術活動の良き理解者、先導者としてもつとに知られています。ラウドン氏は、ボヘミア生まれの標本師ブラシュカ父子が制作した十九世紀ガラス標本の見事さに衝撃を受けたと言われます。
以来、蒐集対象として関心を寄せるようになったのが、近代科学の教育遺産だったのです。フランス人オズーの解剖学標本、双頭猫の剥製標本、中国の観相学標本、イタリアの蝋製教材、インド、北米、南米、中欧ほか各地の自然史標本群、素材も多種多様な十九世紀科学教材が含まれており、明治初期に小石川植物園の画工加藤竹齋が制作した「木材扁額」、幕末の『魚蟲類図鑑』、天球儀と平天儀のセットなど、里帰り品を含む五十点の稀少史料が、今回日本へ貸し出されることになったのです。
ラウドン氏は十九世紀科学を「過去」のものとして懐旧的な眼差しで眺め返すというのでなく、わたしたちが「いま」を生きている現代の価値体系のなかで、今日のデザイン感覚に照らしつつ、再活性化させてみせようとしています。
時代の流れのなかで忘れ去られようとしている学術遺産をあらたな審美的価値の発掘へつなげようとする蒐集家の発想は、現代のミュージアムが課題として取り組まねばならない問題を、一歩も二歩も先駆けていると言うことができます。

■主要展示物

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  • 果物標本
    フランチェスコ・ガルニエ・ヴァレッティ作/19世紀/ワックス・ムラージュに彩色/100×510×410mm/ラウドン・コレクション
    イタリア北東部の農学校で使われていた教育教材。
    (C)インターメディアテク
  • ヨーロピアンパーチ
    ヴァーツラフ・フリッツ商会製/19世紀末/石膏に魚類皮、彩色/210×365×95mm/ラウドン・コレクション
    自然科学の教材・標本を手掛けたヴァーツラフ・フリッツ商会(プラハ)による魚類標本
    (C)インターメディアテク
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  • 『ザリガニ』
    ジュール・フィリップ・ルイ・アングラ著/1905年頃/仕掛本/280×195mm/ラウドン・コレクション
    一枚ずつめくるようにして生き物の内部構造を理解させる仕掛け本。
    (C)インターメディアテク

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