創業者ジャヤ・ムールティーが南インド バンガロールから来日したのは1940年1月1日である。ジャヤは5人兄弟の3番目、バンガロールの電気工学大学を卒業後、バンガロールで電子技師として働いていた。長兄のラーマ・ムールティーは1932年(昭和7年)、ネパール国王の秘書として世界宗教会議に参加するために来日し日本に一目ぼれをする。その時に英語の通訳をしていた、日本人酒井羊子と知り合う。日本国に一目ぼれをしたのか、後に結婚する坂井羊子に一目ぼれをしたのか?一度帰国をするが、すぐに日本に戻って来る。そして、ラーマは貿易会社を起こし、彼女と結婚。そして弟のジャヤを東京工業大学に留学させる。ジャヤは兄嫁の妹と恋に落ち結婚。ある日、ジャヤは鶏を1羽手に入れる。インドの家のチキンカリーを兄夫婦と妻にふるまう。鶏肉の旨みがスパイスと絡み合う、今までに食べた事の無い味にスジャータは衝撃を受ける。みんなにこのチキンカレーを食べてほしくて店を開いた。ここからアジャンタのチキンカレーが生まれるのだ。
INFORMATION基本情報
- 所在地二番町3-11
- 電話番号03-3264-6955
- 営業時間月曜~土曜 10:00~23:00 L.O
日曜 10:00~22:00 L.O
年中無休(ランチタイムは16:00まで) - アクセス「麹町駅」5番出口

- 日本人向けにアレンジしていない本場の味
「とにかく故郷南インドの純粋な料理を、日本のお客様に味わってほしい。」それがジャヤの想いでした。そのため、日本人向けにアレンジはしていません。グルメブームがまだ無かった昭和30年代から現在まで、多くのリピーターのお客様に支えられてまいりました。開店以来変わらないアジャンタの料理は、幅広い年齢層のお客様にご利用いただいています。
- 厳しく受け継がれていく味の伝承
アジャンタのレシピは、50数年変わらずに受け継がれています。例えば、インドの一流レストランからシェフを招いた時でもアレンジは許されませんでした。数年ぶりにいらっしゃったお客様からも「はじめて食べたあの時の味ですね」と喜んでいただけるよう、記憶に残るアジャンタの味をこれからも守り続けます。


- ジャヤ夫人、スジャータは語っています。「ムールティ家の味を通じて守り通しているのは、材料に合ったスパイスを選び抜いて使うことです。夫が私に教えてくれたのは“辛味・塩味・酸味。そして腕いっぱいの愛情”これらをうまくミックスすること。」スパイスの豊かな香りと刺激に包まれた、それぞれの素材の深い味わい。それこそがアジャンタが守り続けるおいしさです。そして、手間ひまをかけて愛情を込めた味をお客様に伝えることができたらと思います。