飯田橋・九段・市ヶ谷・北の丸 イベント アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦

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INFORMATION基本情報

会期 2025年12月16日(火)~2026年2月8日(日)
会場 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
休館日 月曜日(ただし1月12日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)、1月13日
開館時間 10:00-17:00(金・土曜は10:00-20:00)
入館は閉館の30分前まで
ウェブサイト https://www.momat.go.jp/exhibitions/566

展覧会概要

  • 新しい時代を象徴していた女性の美術家は、なぜ歴史から姿を消してしまったのか。
    1950年代から60年代の日本の女性美術家による創作を「アンチ・アクション」というキーワードから見直します。当時、日本では短期間ながら女性美術家が前衛美術の領域で大きな注目を集めました。これを後押ししたのは、海外から流入した抽象芸術運動「アンフォルメル」と、それに応じる批評言説でした。しかし、次いで「アクション・ペインティング」という様式概念が導入されると、女性美術家たちは如実に批評対象から外されてゆきます。豪快さや力強さといった男性性と親密な「アクション」の概念に男性批評家たちが反応し、伝統的なジェンダー秩序の揺り戻しが生じたのです。本展では『アンチ・アクション』(中嶋泉[本展学術協力者]著、2019年)のジェンダー研究の観点を足がかりに、草間彌生、田中敦子、福島秀子ら14名の作品およそ120点を紹介します。「アクション」の時代に別のかたちで応答した「彼女たち」の独自の挑戦の軌跡にご注目ください。
  • #山崎つる子 《作品》 1964年
    芦屋市立美術博物館蔵 © Estate of Tsuruko Yamazaki, courtesy of LADS Gallery, Osaka and Take Ninagawa, Tokyo

出品作家

赤穴桂子(1924-98)、芥川(間所)紗織(1924-66)、榎本和子(1930-)、江見絹子(1923-2015)、草間彌生(1929-)、白髪富士子(1928-2015)、多田美波(1924-2014)、田中敦子(1932-2005)、田中田鶴子(1913-2015)、田部光子(1933-2024)、福島秀子(1927-1997)、宮脇愛子(1929-2014)、毛利眞美(1926-2022)、山崎つる子(1925-2019)

見どころ

1 最新の研究に基づく歴史の見直し

女性美術家の再評価が進む近年、本展では『アンチ・アクション─日本戦後絵画と女性画家』(ブリュッケ、2019年、第42回サントリー学芸賞受賞/『増補改訂 アンチ・アクション—日本戦後絵画と女性の画家』筑摩書房、2025年)の著者・中嶋泉氏の全面的な協力により、ジェンダー研究の観点から日本の戦後美術史に新たな光を当てます。本展カタログには、同研究の第一人者であるイギリスの美術史家グリゼルダ・ポロック氏のインタヴューも収載します。

2 初公開作品

関係者のご協力と本展のための綿密な調査により、赤穴桂子、多田美波、宮脇愛子らの、これまで紹介されていなかった初期作品や、未発表作品を展示します。各作家たちの知られざる創作と、新たな魅力に出会える貴重な機会です。

3 充実した情報

「アンチ・アクション」のコンセプトを一望できる年表を掲示するとともに、本展に関わる様々なトピックを紹介するガイドを会場で配布。わかりやすく、多面的に、作家たちの活動や時代背景などを知ることができます。

4 ダイナミックな展示

ライトを用いた立体作品や天井高に迫る3.3mの絵画など、新たな時代に躍り出た作家たちのダイナミックな作品が一堂に会します。時代を共有する14名の作品が有機的につながる空間を体験できます。

作者のことば

(…) 猫も杓子も絵具をぶつけたり、たらしたり、盛り上げたりのアンフォルメル旋風が吹きまくって、あたかも、へこんだり、でっぱったりのどろどろの絵でなければ時代遅れのようにいわれていました。いくらそれがフランスの新しい傾向とはいえ、女の子のヘアスタイルではあるまいし、右にならえで、同じ絵を描けたものではありませんし、日本の画壇の浅薄さに、がっかりしていました。

(芥川(間所)紗織)「私のアメリカ留学記」『美術手帖』 1963年2月

アクション・ペインティングのメッカ、テンス・ストリートの全盛期に住んで、わたしは彼らの時代の波にのって、アクション・ペインティングをやったわけではないの。その只中に立って、その正反対の、アクション・ペインティングの否定をただちにやったわけ。

(草間彌生)谷川渥「増殖の幻魔—彼女はいかにして時代を駆け抜けたか」『美術手帖』 1993年6月

(…) 現代の「世界」に生きるものは、単に人間的であるものよりも、むしろ無機質化されたものとの、直接的な触れ合いによって、新鮮なより強い感動を受けるのではないでしょうか。

(福島秀子)「未知のものへの探求」『美術批評』 1957年1月

  • #

    赤穴桂子《スペースに於ける物体》1958年
    油彩・カンヴァス、100.0×65.0cm
    個人蔵

  • #

    芥川(間所)紗織《スフィンクス》1964年 油彩・カンヴァス、
    130.0×162.0cm
    東京国立近代美術館蔵

  • #

    榎本和子《断面 (Ⅰ)》1951年
    油彩・カンヴァス、116.5×91.0cm
    板橋区立美術館蔵

  • #

    江見絹子《空間の祝祭》1963年
    油彩・カンヴァス、161.9×112.3cm
    個人蔵

  • #

    白髪富士子《作品 No.1》1961年
    油彩、和紙、ガラス・カンヴァス、181.5×245.0cm
    高松市美術館蔵

  • #

    多田美波《周波数37303055MC》1963年
    アルミニウム、200.0×300.0×50.0cm
    多田美波研究所蔵
    撮影:中川周

  • #

    田中田鶴子《無》1961年頃
    油彩・カンヴァス、102.3×134.3cm
    奈良県立美術館蔵

  • #

    田部光子 《作品》1962年
    ピンポン玉・紙(襖)、170.0×174.6cm
    福岡市美術館蔵

  • #

    福島秀子 《ホワイトノイズ》1959年
    油彩・カンヴァス、130.5×92.0cm
    栃木県立美術館蔵

  • #

    宮脇愛子《作品》1967年
    真鍮、47.5×49.5×12.0cm
    撮影:中川周

  • #

    毛利眞美 《裸婦(B)》1957年
    油彩・カンヴァス、130.0×89.0cm
    東京国立近代美術館蔵

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