飯田橋・九段・市ヶ谷・北の丸 イベント 中平卓馬 火―氾濫
【終了しました。】
INFORMATION基本情報
日時 |
2024年2月6日(火)~ 4月7日(日) |
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休館日 | 月曜日(ただし2月12日、3月25日は開館)、2月13日(火) |
場所 | 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー (東京都千代田区北の丸公園3-1) |
アクセス | 東京メトロ東西線「竹橋駅」1b出口・徒歩3分 東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」4番出口・徒歩15分 東京メトロ半蔵門線・都営新宿線・三田線「神保町駅」A1出口・徒歩15分 |
観覧料 | ⼀般:1,500円、大学生:1,000円 ※高校生以下および18歳未満、障がい者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料、入館の際に、学生証、障がい者手帳等をご提示ください。 ※本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)、コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ジェルメーヌ・リシエ《蟻》」(2F ギャラリー4)もご覧いただけます。 |
主催 | 東京国立近代美術館、朝日新聞社 |
お問合せ | TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
展覧会公式ウェブサイト | https://www.momat.go.jp/exhibitions/556 チケット購入方法・詳細はホームページよりご確認ください |
中平卓馬 火―氾濫
日本の写真を変えた、伝説的写真家 約20年ぶりの大回顧展
日本の戦後写真における転換期となった1960 年代末から70 年代半ばにかけて、実作と理論の両面において大きな足跡を記した写真家である中平卓馬(1938-2015)。その存在は森山大道や篠山紀信ら同時代の写真家を大いに刺激し、またホンマタカシら後続の世代にも多大な影響を与えてきました。1960 年代末『PROVOKE』誌などに発表した「アレ・ブレ・ボケ」の強烈なイメージや、1973 年の評論集『なぜ、植物図鑑か』での自己批判と方向転換の宣言、そして1977 年の昏倒・記憶喪失とそこからの再起など、中平のキャリアは劇的なエピソードによって彩られています。しかしそれらは中平の存在感を際立たせる一方で、中平像を固定し、その仕事の詳細を見えにくくするものでもありました。
本展では、あらためて中平の仕事をていねいにたどり、その展開を再検証するとともに、特に、1975 年頃から試みられ、1977 年に病で中断を余儀なくされることとなった模索の時期の仕事に焦点を当て、再起後の仕事の位置づけについてもあらためて検討します。
2015 年に中平が死去して以降も、その仕事への関心は国内外で高まり続けてきました。本展は、初期から晩年まで649点の作品・資料から、今日もなお看過できない問いを投げかける、中平の写真をめぐる思考と実践の軌跡をたどる待望の展覧会です。
見どころ
これまで未公開の作品を多数展示
近年その存在が確認された《街路あるいはテロルの痕跡》の1977 年のヴィンテージ・プリントを初展示。昏倒によって中平のキャリアが中断する前の、最後のまとまった作品発表となった雑誌掲載作13 点です。2021 年に東京国立近代美術館が本作を収蔵して以来、今回が初めての展示となります。また1976 年にマルセイユで発表されて以来、展示されることのなかった《デカラージュ》など、未公開の作品を多数展示します。
カラー写真の重要作を一挙に展示
1974 年に東京国立近代美術館で開催した「15 人の写真家」展の出品作《氾濫》をちょうど半世紀ぶりに同じ会場で再展示します。カラー写真48 点組で構成される幅約6 メートルの大作で、中平のキャリア転換期における重要作です。
また、中平存命中最後の重要な個展「キリカエ」(2011 年)に展示されたカラーの大判プリント64 点を展示します。
雑誌から読み解く中平の試み
『アサヒグラフ』や『朝日ジャーナル』など、キャリア前半の1960 年代から1970 年代前半にかけて発表された作品の掲載誌を多数展示。当時、雑誌は社会にイメージを流通させる手段として重要な役割を担っていました。写真がどのように流通するかについて常に意識的だった中平が、同時代の社会に対して、写真を用いて何を試みようとしていたのか、その実態を紹介します。