麹町・半蔵門・永田町 イベント 春日昌昭作品展 「東京・1964年」
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INFORMATION基本情報
日時 | 2021年6月29日(火)~2021年8月1日(日) 10:00~17:00 |
休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は開館) |
会場 | JCⅡフォトサロン(千代田区一番町25番地JCIIビル1階) |
アクセス | 地下鉄「半蔵門駅」1分 「麹町駅」8分 |
ウェブサイト | https://www.jcii-cameramuseum.jp/photosalon/2021/05/13/29760/ |
JCIIフォトサロンでは、来る2021年6月29日(火)から8月1日(日)まで、春日昌昭作品展「東京・1964年」を開催します。
春日昌昭(1943‐1989)氏は、東京綜合写真専門学校在学中の1966年に準太陽賞を受賞し、卒業後は新進気鋭の写真家として『太陽』『女性自身』『週刊大衆』などで仕事を重ねました。一時期は大阪で紙芝居屋を営んだこともありましたが、数年で東京に戻って出身校の講師として約10年間後進の指導にあたり、46歳の若さで逝去しています。
今回は、春日氏が専門学校在学中の1964年に東京と周辺の街をスナップした「東京・1964年」をご覧頂きます(ヴィンテージプリント12点、ニュープリント65点)。
1964年10月に開催されたオリンピック東京大会にむけて、東京では再開発の槌音が鳴り響き、次々に造られる新しい建物や高速道路によって街並みが一変していきました。東京の下町で生まれ育った春日氏は、幼い頃に母と歩いた街角が変貌していくのを目の当たりにして、憑かれたように歩きまわって撮影を続けたといいます。
都心では、池袋や上野に建てられたオリンピックのモニュメントや銀座のウィンドウディスプレイ、そして、街頭に掲げられたオリンピック旗などによって五輪ムードが盛り上げられていました。周辺の小松川や千住、川崎などでは、昔ながらの煙草屋、洋品店、金物屋などの店先に記念旗や提灯が掲げられて、平和の祭典を盛り上げる機運がうかがえます。戦後20年を目前にして、壊滅的な打撃であった戦争の記憶を払拭するかのように国際イベントに向かう都市・東京とそこに生きる市井の人々を、若き写真学徒であった春日氏が冷静に記録しています。
約50年前のオリンピック東京大会の年に撮影された作品群は、解体と再構築を重ねながら東京2020大会開催に至った東京の軌跡を思わせることでしょう。