千代田区観光協会が主催する「東京大回廊写真コンテスト」にて第5回(2020年)千代田区民賞、第6回(2021年)グランプリを受賞。
「歴史的建造物と近未来的なビル群が混在する千代田区は大きな公園も多く、都会でありながら四季を身近に感じられるフォトスポットには事欠かない魅力的な街。今後も写真を通して、千代田区の素敵な風景を多くの人に届けていきたい」
千代田区に造詣の深い"ちよだ人"をゲストに迎え、千代田区内のおすすめのスポットを伺う「ちよだ人と街歩き」。個性豊かな千代田人から多種多様なスポットを紹介してもらいます。
記念すべき第一回目のゲストは「東京大回廊写真コンテスト」第6回(2021年)でグランプリを受賞した正木博之さん。千代田区民ならではの視点で風景を切り取る正木さんの、おすすめフォトスポットを聞いてきました。
水面やガラスなどに風景を映して撮影するリフレクション写真。被写体を反射させて撮影することで、上下にシンメトリーな風景が広がり、幻想的な写真に仕上げることができます。正木さんは特にこのリフレクション写真を好んで撮影しているそう。「千代田区には池や川、高層ビル群などリフレクション写真が撮影できるスポットが多くあります。中でも、皇居周りのお濠では歴史的建造物のリフレクション写真を撮ることもできるんです」と正木さん。
おすすめの撮影時期は皇居がライトアップされる年末年始。お濠の水面に映る二重橋や桜田巽櫓(さくらだたつみやぐら)を撮影すると、よりくっきりとリフレクション写真を撮ることができるのだとか。
また、皇居近くの「和田倉噴水公園」も正木さんのお気に入りの撮影スポット。園内の大噴水を撮影すれば、水面に木々の写った写真が撮影できるのだそう。「リフレクション写真を撮影するなら、水面が揺れない風のない日がおすすめです。他にも、夜に水たまりに映るビルを撮影することもありますよ」とのこと。
また、中央線の線路沿いにある「外濠公園」も、リフレクション写真が撮影できるスポットの一つ。四ツ谷駅から飯田橋駅間に残る江戸城外濠の水面と、電車を同時に撮影すれば、まるで絵画のような写真を撮影することができます。「春に園内に咲く桜や菜の花を写すと季節感のある写真に仕上がりますよ」と正木さん。
「この写真は、日比谷公園の霞門から望遠レンズで鶴の噴水を撮影しました」と見せてくれたのは、黄金の銀杏が画面いっぱいに広がる写真。水面に映る銀杏を一緒に撮影することで、自然の迫力を感じられる写真に仕上がっています。
また「春は鶴の噴水近くに植えられた百合が開花するので、一緒に撮影するのもおすすめ」とのこと。それ以外にもハナミズキやチューリップなど四季折々の花が咲く日比谷公園。季節の移り変わりを写真で表現するのもいいかもしれません。
正木さんが、第6回東京大回廊写真コンテスト(2021年)でグランプリを受賞した「空のキャンバス」は、「丸の内ビルディング」の36階から撮影したのだそう。「都内で富士山を撮影できるスポットって意外と少ないんですよね。それも無料で撮影できる場所となるとかなり限られてくる。富士山を撮影したいときは、この場所を訪れるんです。この写真のようにダイヤモンド富士も撮影することができますと」と正木さん。
撮影する時間によって空の色がガラリと変わるのもポイント。ときに美しいグラデーションであったり、燃えるような夕焼け空であったりと、表情の変化も楽しめます。富士山を写真に収めたくなったら、ぜひ訪れてみてください。
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住所 | 東京都千代田区丸の内2-4-1 |
営業時間 | Shops 平日・土曜/11:00~21:00 日曜・祝日/11:00~20:00 Restaurants 平日・土曜/11:00~23:00 日曜・祝日/11:00~22:00 ※一部店舗により異なる |
所用時間 3H