南方熊楠 【みなかた くまぐす】
1867年~1941年- ヒストリー&カルチャー
明治・大正・昭和期の生物学者、民族学者。渡米し、曲馬団に随行してキューバにわたる。そこで粘菌類の新種を発見。以後終生動植物の観察採集に専念した。生涯で四十余種の粘菌の新種を発見している。その後大英博物館の嘱託として東洋学部門の整備に尽しながら、抜群の語学力と博覧強記で十数か国の文献を駆使して次々と論文を発表。また草創期の民俗学においては柳田邦男らに影響を与えた。希代の奇行家としても知られ、近年とくに再評価され注目を集めている。少年の頃、淡路町二丁目にあった共立学校(後の開成学園)に学んでいる。