島田三郎 【しまだ さぶろう】
1852~1923年
明治・大正期の新聞人、政治家。江戸の旗本鈴木家に生まれ、横浜毎日新聞社員総代島田豊寛の養子となる。湯島聖堂に付設された◆昌平黌【しょうへいこう】や沼津兵学校などに学び、73年横浜毎日新聞に入社。一時官吏となるが、明治14年の政変で大隈重信に従ってしりぞいた。大隈らの立憲改進党結成に参加。90年衆議院議員に当選し、以後連続当選。鉱毒の被害・足尾銅山事件、売春防止をめざす廃娼問題、海軍の汚職・シーメンス事件、普通選挙問題などで活躍した。四番町に邸宅があった。