島崎藤村 【しまざき とうそん】

1872~1943年
  • ヒストリー&カルチャー
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明治・大正・昭和の3代にわたって活躍した小説家・詩人。長野県木曾馬籠の旧家の生まれ。本名春樹。明治学院を卒業後、『女学雑誌』の翻訳などの仕事をしながら、当時六番町にあった明治女学校で英語・英文学を講じ、教え子との失恋を味わう。同時期に同僚の北村透谷らと『文学界』を創刊。青春の思いを情熱的にうたいあげた第一詩集『若菜集』で鮮烈なデビューを飾る。その後は、小説『春』『破戒』『新生』『夜明け前』などを発表し、明治から昭和前期まで文豪の名をほしいままにした。1937年(昭和12)、初代日本ペンクラブ会長に就任した島崎藤村は、国際ペンクラブ総会に出席後、欧米を巡歴したのち下六番町17(現・六番町13)に新居を移し、大磯の別宅で亡くなるまでの晩年の6年をここで過ごしている。絶筆『東方の門』をはじめ晩年の作品はここから生まれた。六番町は藤村にとって、晩年を過ごしただけでなくほろ苦い青春の思い出がつまった地でもあった。