島木赤彦 【しまぎ あかひこ】
1876~1926年
明治・大正期の歌人。本名久保田俊彦。伊藤左千夫に師事し,短歌雑誌『アララギ』の同人として活躍。きびしい写生に立脚した格調高い作品を残した。歌集『太集』『柿蔭集』などがある。『アララギ』は、1908年(明治41)伊藤左千夫らが創刊。左千夫没後は斎藤茂吉,島木赤彦,土屋文明らが編集に参加し、正岡子規の写実主義を継承発展させて歌壇の主流をなした。1920年(大正9)頃、島木赤彦は下六番町27番地(現・六番町115、7)に住み、アララギ出版所も一時ここに置かれた。