井上清直 【いのうえ きよなお】
1809年~1867年
幕末期の幕臣。豊後日田代官所・内藤吉兵衛の子。信濃守。
1855年、老中・阿部正弘の抜擢で、勘定吟味役から下田奉行となり、米国駐日総領事ハリスをはじめ、諸外国使節との条約交渉にあたる。
1858年、全権委員として、目付の岩瀬忠震とともに、日米修好通商条約に調印。初代の外国奉行も兼ねたが、大老の井伊直弼に疎まれ、小普請奉行に左遷された。以後、軍艦奉行、勘定奉行、関東郡代などを歴任。
1866年には町奉行となり、内政にも敏腕をふるった。四番町に居住。