有島武郎 【ありしま たけお】

1878年~1923年
  • ヒストリー&カルチャー
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大正期の小説家。いわゆる有島三兄弟(有島武郎・有島生馬・里見弴)の長男。

明治29年、父・武が下六番町(現・六番町三)の大きな長屋門がある広大な旗本屋敷を買い、兄弟たちは育った。武郎は、学習院では皇太子の学友に選ばれる温厚な性格で、アメリカにも留学。弟・生馬を通じて知り合った武者小路実篤、志賀直哉などとともに『白樺』を創刊。『カインの末裔』『惜みなく愛は奪ふ』など、次々と発表して文壇の寵児となる。

しかし、不倫問題の末に軽井沢の別荘で女性記者・波多野秋子とともに45歳の生涯を終える。有島武郎の死後、六番町の屋敷は有島兄弟たちが住む一方、敷地の一部を作家・菊池寛が一時住み、文藝春秋社もここに置いた。まさにこの地は、大正から昭和期の文学の梁山泊であった。